滲

2024.01.23

長野県　菅平高原

 撮影地から撮影地へ向かう道中。

移動に2.3日掛かりそうだったので、その間に少しでも撮れる場所がないか。と探し、高原へ辿り着いた。

そこは霧が立ち込め、どこに何があるかわからないほど濃ゆい霧。

積もってから時間の経った雪は中途半端な硬さとなり、踏み込んだ時、抜け落ちる雪と、落ちず耐える雪が交互に連なり、気の持ちようが難しく、体力消耗も激しく、寒さよりも暑さに苦しんだ。

苦しみながら空を見ると書かれていた太陽が薄らと顔を出し始めた。

光芒と言う自然現象に期待しながらもなかなか出会うことの出来ない。

それでも霧越しの太陽は淡く、その中で影絵の様に揺らめく木々の枝が美しい一枚。

みなさんにより良い一枚を届ける為に汗だくで朝から晩まで歩き続ける。

 人生を賭け、絶景を求めた末に見えた景色。

好評発売中。

A4～A0までの5種類をそれぞれ1点ずつ販売します。

珍しい自然のアートでお部屋を彩ってみてはいかがでしょうか。